公務員のための戦略的転職のススメ

公務員から民間企業への転職!公務員がなれる業界・職種とは?資格やスキルを駆使して公務員からの脱却を目指します!

【就活を「ゲーム」と捉えよう!】内定力【光城悠人】(前編)

 

f:id:aata0925:20200920005456p:plain

内定力

 

皆さん、こんにちは。

本日のお話は

 

就活を「ゲーム」と捉え

そして、

「就活ゲーム」を攻略して楽に内定を勝ち取ろう

というお話しです。

本日の話は、以下の本を読んだことによる、私の意見を交えた見解です。

 

『内定力』

 

内定力

内定力

 

 

 

改めまして、今回は『内定力』の紹介です。

本書は、本来は就活を目の前に控えた就活生(大学生)たちが読むべき本です。

「真面目に」「頑張る」「しんどい」そんな就活を変えるための本です。

「苦労する就活」ではなく、就活を「ゲーム」と捉えた、そんな本です。

 

転職活動を始めるにあたり、正直民間の就活なんてやったことが無かったので、

転職者向けの本も読みつつ、新卒向けの就活ノウハウ本的な物も漁ってみました。

その中の一冊がこちらです。

 

『メモの魔力』を読んだ私は、巻末の自己分析1,000問を全部やろうとしました。

1,000問やらなきゃ……!という謎の自分の内面からの圧力で、

シンプルに自分自身が何事にも真面目に取り組む性格で、

やるからには完璧にやり切りたい!と思ってしまうからでした。

しかし、本書ではそういった「しんどい」就活スタイルは否定します。

就活を「ゲーム」と捉えることから始めるんです!

 

では、就活ゲームとは何なのか?

就活ゲームのクリア条件は、企業の人たちから「信用を得る」ことです。

端的に言えば、就活って「言葉で自分を信用させる」活動なわけです。

ではなぜ信用されない=落ちるのかというと、

「言葉でうまく伝えられない」ことと、「自分のことがよくわからない」こと。

 

ではどうすれば良いのか?というところで、

就活をシンプルにする「SGモデル」というものが紹介されています。

 

SGモデルのスタート地点は、「キャラ」=自分のコンセプトです。

これから就活ゲームで、すべての土台になる「自分はどんな人なのか」という方向性。

 

キャラを決めたら、次はキャラに合った「武器や防具」を身に着けます。

キャラに適した事実やエピソードこそが、武器であり防具です。

 

キャラが決まって武器を身に着けたら、次は自分の力や特性をいちばん発揮できる
「闘い方」をわかっておきます。

どんな環境なら自分の能力を発揮しやすいのか、どんな条件下だとやる気が起きないのか、
そんな自分が活躍できる環境・条件がわかれば、理想の環境を選べるようになります。

これが、「就活の軸」というものにあたります。

 

ここまでだけでも、自己PRはできると書かれています。

「自分はこんな人」というコンセプトがある(=キャラ)。

「いままではこんな感じ」という証拠がある(=武器)。

その上で、「つまり、こんな環境でがんばれる」こともわかってる(=闘い方)。

自己PRで伝えることは、この3つだけ。

ここまでを踏まえて

「そんな環境が、あなたの会社にもありますよね?」と言えれば良いのです。

 

つまり、理想の「パーティ」を言って、「ですよね?」って言うだけ。

世の中すべての業界・会社を調べるのは無理だけど、

すべてを知らなくても、特定な環境が「あるかどうか」を判断する情報さえ
調べれば、それで解決します。

 

あとは、それを踏まえて延長戦で「未来」を描く。

ぼくはこんな人(キャラ)。これまでもこんな感じ(武器)。

それってこういう条件があったから(闘い方)。

あなたの会社もそうですよね(パーティ)。

「そんな僕が、そんな御社で働いたら、こんな感じになれそうじゃないですか?」と言う。

 

これだけです!

素直に、「なるほど!!」と思いましたね。

特に、自分の活躍できる条件を確認した上で、

「そんな環境が、その企業にあるかどうか」だけを調べれば良い。

これって結構目から鱗だなと思いました。

転職エージェントから多くの求人を紹介され、受けようと思う企業を考えるときに、

まず企業ホームページなんか見ますが、情報が多すぎるんですよね。

企業によってはやっていることも広範で、全て読むだけでも1日費やしてしまいます。

そんな中、条件に合っているかどうかを判断するだけで良いと。

 

さて、それでは続いて、どうやってキャラを見つけて、
どうやって武器を身に着けて、どうやって闘い方を見出すかです。

 

自分のキャラクターは、8タイプで考えると書かれています。

①人のため組織のためがんばる「勇者」

②まわりの注目を集めたい「旅芸人」

③勝つことこそが何より大事な「戦士」

④新しいことに飛び込み続ける「武闘家」

⑤規律と情報で判断をする「魔法使い」

⑥実験と検証で理論を生み出す「発明家」

⑦自らのあるべき姿を追い求める「僧侶」

⑧自由な発想で世を見つめる「吟遊詩人」

 

そしてキャラを決める判断基準は、あなたの「欲求」です。

「好かれたい」

「勝ちたい」

「知りたい」

「究めたい」

どの欲求が強めで、どの欲求があまり出てこないかでそれぞれを判断します。

 

好かれたい「友好種族」の勇者と旅芸人

勝ちたい「格闘種族」の戦士と武闘家

知りたい「研究種族」の魔法使いと発明家

究めたい「求道種族」の僧侶と吟遊詩人

 

そしてさらにそれぞれの種族は「しっかり系」と「ふりー系」に分かれます。

 

「好かれたい」×「しっかり系」の勇者

「好かれたい」×「ふりー系」の旅芸人

「勝ちたい」×「しっかり系」の戦士

「勝ちたい」×「ふりー系」の武闘家

「知りたい」×「しっかり系」の魔法使い

「知りたい」×「ふりー系」の発明家

「究めたい」×「しっかり系」の僧侶

「究めたい」×「ふりー系」の吟遊詩人

と、8タイプに分かれます。みなさんはどれでしょうか?

 

私ですが、何よりもまず「勝ちたい!」が先行していて、

しっかりとふりーだったら「しっかり系」かなと思うので、戦士になります。

一方で、チームで働くのも好きで、人とのコミュニケーションを好むので、

そういった意味では「勇者」の側面も持ち合わせていると言えるでしょう。

なので、勇者要素を持った戦士、ということにしました!

 

キャラ選択に迷うこともあるでしょう。

そんな人には、とりあえずこれだと思ったものに決めちゃおうと書いてあります。

 

チャプター3では、言葉を磨くための「ぼうけんの書」について書かれています。

「ぼうけんの書」だなんて、正にゲームって感じで良いですよね。

なぜぼうけんの書が必要なのかというと、

就活ゲームの必須アイテムである「言葉」を磨くためです。

就活で学生が抱える悩みの一つである、「言葉をうまく使えない」ことです。

就活ゲームにおいて、唯一絶対のアイテムが「言葉」だと言います。

 

感情をとらえ、言葉を磨くための「ぼうけんの書」。

使いこなすために「セーブする」=ノートを書くんです。

 

言葉を強化するために、「4本の矢」が紹介されています。

理由を探る「なんで?」の矢

(なんでそう思う?なんでこの事実が生まれたの?なんでそんなことをしたの?なんでそう言えるの?)

根拠を示す「たとえば?」の矢

(たとえば具体的にどんなところが?たとえば別の言葉で言うと?たとえば何をもってそう言えるの?たとえば他にはどんなこと?)

検証を促す「ホントに?」の矢

(ホントにそう思ってる?ホントに自分はそうしたいの?ホントはそれじゃなきゃダメなの?ホントにこの言葉でいいのかな?)

見解を呈する「だから?」の矢

(だから次にどうする?だからこれから何が起きる?だから要するに何?だから自分はどう考えるの?)

 

就活で投げかけられる質問のほとんどは「どんな人?」と「4本の矢」の5つに含まれるものでしかないのです。

面接には「唯一の正しい答え」なんてありません。あるのは、相手を信用させられる言葉と、信用させられない言葉だけ。

そして面接官がいつも知りたがっているのは、「あなたはどんな人?」ということ。

普段から4方向で考える癖がついていれば、自己PRと「そのあと」の返答がリンクします。

自己PRとそのあとがリンクしているからこそ、相手は信用する、ということです。

 

実際にこの「4本の矢」は自分の言葉を磨いたり、思考を整理するのに大変役立ちました。

自分の書いた自己PRや志望動機、強みや弱み、転職理由、転職の先に求めるものなど、

「なんで?」「たとえば?」「ホントに?」「だから?」の4本の矢でノートに書きだしてみると、

実は自分の真意は最初に書いた通りでは無かったり、別の側面が見えてきたり、

自己分析が進んでいきます。ノートにつらつら書いていくだけなので、

移動中にもできて手軽だし面白いですよ!

いまやデジタルの時代ですが、個人的にはこういうのはノートに書くのが良いと考えていますし、本書でも「ノートに手書き」を推奨しています。

 

チャプター4では、キャラクター別の「レベルアップ法」=適した「武器」と「闘い方」が書かれています。

 

まずは、キャラを証明する「ネタ」を集めることです。

「武器」=企業の人たちを信用させる、「キャラを証明する事実」です。

過去の人生の中で、自分の「キャラっぽさ」が出ていた瞬間を切り出して、

このキャラ以外ありえないでしょ?と言えるようにします。

自分の欲求(=キャラ)が強まったときの事実(=武器)を集めていくと、

そこに共通する条件(=闘い方)が見えてきます。

 

全てのキャラクター別レベルアップ法については紹介しませんが、
今回は私のキャラである「戦士」をピックアップしたいと思います。

 

「戦士」の武器と闘い方

「成果や実績」<「頑張り方」」

実績や成果は、就活においてはあくまでも「努力の副産物」でしかない。

【戦士の武器の探し方】

・これまでの対戦履歴、どんな人たちとどんなジャンルで闘ってきたか。

・目標クリアのために何を考えてどんな準備をしてきたか。

・できないことがあったとき、どう思い、どう行動するのか

・どうしてがんばれるのか

・求められていないのに、自分で目標を立てて努力した経験はないか

・準備や計画をするときに、周りと比べて何か違うことをしていた経験はないか 

【戦士が活躍する闘い方】

・競争の結果や評価が明確じゃないと気持ち悪い。客観的な評価がほしい。

・ちゃんとみんなが責任をもって動いてほしい

・能力的に目標になる人がいたらうれしい。自分に足りない力を習得したい

・高い目標に向け、スケジュールを立てて、みんなが適切に動いてほしい

・具体的な能力やスキルを身に着けたい。それが提示されていると頑張れる。

武器探しのヒントは

「できない自分がライバル」とか、「組織への影響力」

戦士にとって「勝敗は目的じゃなくて、手段であり確認」である。

 

新卒の就活においては、成果や実績よりも「頑張り方」が重視されるかもしれませんが、

転職の段階では、やはり成果や実績のような数値的に目に見えるものの方も重視されますね。

そのうえで、組織の中で課題に直面したときどう立ち振る舞うかといった「頑張り方」の面も重視されてくるように思います。

 

私のような戦士タイプに向いている職場は、

評価基準がある程度明確で

・能力的に目標になるような人が多くいて

・具体的な能力やスキルを身に着けられる

ような環境が用意されている職場であると言えますね。

 

そういった環境が自分に合っていると企業に信用させるために、

・これまで努力と挑戦をひたすら続けてきたこと

・ひたすら努力と挑戦を続けて来たのは、周りにそして「自分に」負けたくなかったから

・困難にぶつかった時には自分の強みでどう攻略できるかを検討してきた

ようなことを具体的な事例を交えて面接で語ることになりますね。

 

今回はここまで!

後編では、自分のキャラ・武器・闘い方が見えて来たところで、

自己PRを実際に作ることにチャレンジです!

 

自己PRの奥義①「ひと言コンセプト」

奥義②「プロット作成」

奥義③「予告編」

奥義④「映像化」

奥義⑤「ギャップ」

奥義⑥「1:5:1構造」

奥義⑦「未来宣言」

 

そして、志望動機の作り方から、志望動機の進化方法、

シーン別の就活ゲーム攻略法まで、まだまだ盛りだくさんの内容です!

 

内定力、就活を控えた学生、就活がうまくいかない学生、

そして民間就活をしたことのない、転職を考える公務員!

就活・転職活動をする全ての人に読んでほしい一冊です。

ぜひ読んでみてください。